去る7月4日、福井県医師会館にて地域包括ケアの勉強会で、ガーデンハイツ春江の辻川介護主任が「おむつゼロ」の取り組みを講演をさせていただきました。
聴衆はその道のプロの方々ばかり、医師、ケアマネ、薬剤師、介護士、看護師などなど。
予想をはるかに超えた150名くらいの参加者がありました。
当グループではガーデンハイツだけでなくプライムハイツも「おむつゼロ」を達成し、それを維持しているので、福井県より表彰を受けていましたが、そのことをご存知の方も多いようです。
水を十分に摂取する(具体的には1500ml以上)、運動する、食事を常食にする、排便は自力でトイレでする、というのが自立支援介護の4本柱で、介護・看護・医師・リハビリスタッフ・栄養部などいろいろな職種が連携を密に取り組むことで、「おむつゼロ」が達成できました。
もちろん心不全の方は水分を十分に摂取ができないので、要注意で、その見極めが医師にとっては重要になります。
その実践例の中から象徴的な3症例を報告し、成功させるコツなども言及されていて、興味深い内容だったと思います。
その3例とは、寝たきりだった人がトイレで排便できるまでになった例、
認知症で寝たきりだった人が歩けるまでに改善し、認知症の問題行動も改善して自宅に戻れた例、
摂食不能だった人が自力摂取できるようになって胃瘻が外せた例、です。
講演後は多くの質問があり、さらに講演会終了後も個別の質問が相次ぎましたが、その質問にも堂々と返答していて、しっかり実践してきた経験は確かな自信につながっているのを感じ、うれしく思いました。