自立支援の取り組み
ご利用者が、尊厳あるその人らしい支援していきます。
当たり前の生活が送れるよう
ガーデンハイツ春江とプライムハイツ春江でオムツゼロを達成しました。オムツゼロ達成は県内3施設のみ、うち当グループ2施設で達成しました!同じグループの特養2施設が同時にオムツゼロを達成することはとても珍しいことです。
自立支援とは?
利用者様に、自分の意志で決定できる何にも制限されない当たり前の自律した生活を取り戻して頂くため、
FJメディケアグループ全体で自立支援に向けて取り組んでおります。介護力向上講習会に参加し、全職員が講習会の竹内孝仁氏著水分、食事、排便、運動の4冊の基礎知識からなるブックレットを読みました。基礎知識を習得し、それに基づく理論と経験値をもとに自立支援に辿りつきました。
何にも制限がない当たり前の生活とは?
- 好きなものを食べられる。
- 自由にどこでも行ける。
- 自由に排便が出来る。
自立支援の4つの基本ケア
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水分
1日の体内の水分の出入りを考えて人は1日1500ml水分を摂取することが必要です。水分が不足すると意識障害・発熱などの症状、10%の不足で死に至ります。
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施設での取り組み
- 1日 最低1500ml
- 利用者様に合わせた水分摂取
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食事
普通の食事(ペースト状や砕いていない私たちが食べている食事 「以下常食とする」)は、 栄養値も高く、食物繊維があり、誤嚥予防などの観点からも安全です。口腔内清潔の面でも常食が最適です。
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施設での取り組み
- 常食になるように段階を踏む
- 胃ろうなどでしばらく噛むことをされていなかった方に対してするめや昆布でカミカミトレーニングをして口から食事が食べるようになる
- カミカミトレーニング中
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運動
利用者様にとってもっともよい運動は歩行です。歩行は運動の基礎でもあり、歩ければオムツはいらなくなります。歩けなくなるのは、下肢筋力の低下だけではなく歩き方を忘れるために歩けなくなるのです。(学習理論)
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施設での取り組み
- 5秒つかまり立ちから歩行器を使用して歩行訓練の実施(毎日14:00から施設全体で歩行訓練を実施)
- 車椅子→歩行器→シルバーカー→杖歩行を、目指していく
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排泄
排便の仕組みの理解、規則的な排便のケア、下剤の副作用を学ぶことで、オムツをはずしトイレに座っての自然排便を促していく。 また、グループ全体でおむつゼロ!を継続ていく。
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施設での取り組み
- トイレに座っての排便
- 日中のオムツゼロ継続
- 下剤ゼロを目指す
- 排便サポートとしてグァーガムを酵素分解した食物繊維(サンファイバー)やきなこを提供する
おむつゼロを継続する理由…
自立支援を勉強し行っていく中で、ベット上でおむつ交換することは当たり前だと思っていましたが、利用者様にとっておむつ交換ほど羞恥心を無視され不快なものはないという事がわかりました。
ベッドで寝たきりになっているのが当たり前ではなく・・・
- 座位ができる
- 便座が座ることができる
- 起き上がる事で腹圧がかかり便が出やすくなる
- トイレでの排便が習慣化され排便ができるようになる
- トイレで排便をすることの気持ち良さを取り戻して頂く。
- 職員の介護負担が軽減され、空いた時間が利用者様とふれあう時間にあてられる。
個別ケア会議
毎週定期的に個別ケア会議を開催し、一人一人について課題ができていない場合には原因をあらゆる面から分析し、課題をクリアできた場合には、次のステップ考えての話合いを行っています。また、毎月1回3施設合同で集まって介護力向上委員会を開催し各施設の取り組みの進捗状況や問題点についての話し合いも行っています。
取り組み成果
入院をきっかけにできないことが増え、全てにおいてやる気を無くし、部屋に閉じこもってしまった方に対して、本人の思いである「歩いて家に帰りたい」を叶えるために取り組んだ事例です。短い距離を歩行器で歩くことから始め、手すり歩行から4点杖歩行に移行し、ご家族の協力のもと自宅への外出を叶えられました。できることが増えていくことで、身体的な機能向上だけでなく、精神面での意欲向上も見られ、笑顔をたくさん見せてくださるようになりました。
自立支援の取り組み症例
実際に各施設で行った自立支援の取り組みについてぜひご覧ください!